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  シンフォニック=レイン   (工画堂スタジオ 2004/3/26)
ジャンル ミュージックADV
特徴 ・しっとりとした雰囲気のシナリオ
・感情移入必至のタイピングゲーム
・クリス。そちらは今も、雨が降っていますか?
《主要人物》
 
トルティニタ・フィーネ
 主人公・クリスの幼馴染でアリエッタの双子の妹。
 歌が上手でクリスと同じ音楽院の声楽科の3年生。
 何かとクリスの世話を焼くおせっかいな性格。快活で割りとはっきりと物を言いそうな感じがするが、深い想いと献身さを抱えている健気な少女。
 
 
アリエッタ・フィーネ
 主人公の恋人。
 音楽院に通うため、クリスが故郷を出てしまったため、疎遠になっている。
 今は週に一度交わされる手紙のみが、唯一の接点。
 
 
ファルシータ・フォーセット
 音楽院の声楽科の三年生。
 優等生で生徒会長を務めていた。
 気さくで人気も高いが…。
 
 
リセルシア・チェザリーニ
 音楽院の1年生。
 とある場所で偶然主人公と知り合う。
 人との接触を極端に避けている風があり、口数も少なく、どこかおびえた表情を見せる。
 
 
フォーニ
 主人公の暮らすアパートに居ついている妖精。
 なぜか、主人公にしか見ることができない。
 歌が好きで、少しわがままなところがあるが、察して気をつかってくれる優しさもある。
 
 
《感想》
 
 工画堂スタジオのアドベンチャーゲームです。ネットで高評価を受けていたので購入しました。
 
 ピオーヴァという、いつも雨が降っている音楽の街が舞台。
 その街にある音楽学校に通う、少年少女たちが織り成すストーリーです。
 
 卒業を間近に控えた主人公のクリスが、一緒に演奏してくれるパートナーを探し、演奏試験を成功させるというのが目的。
 
 このゲームはエロゲーではないので、必然と他の部分で面白さ、満足度を補わなければなりません。
 シンフォニック=レインが主題にしたのは音楽。
 現在は亡くなられた岡崎律子さんが作詞作曲した、ボーカル曲が10曲収録されています。
 これらはそれぞれシナリオの中で登場し、重要な役割を果たしてくれます。
 
 キャラを担当している声優さんが歌っているのですが、さすがに本職じゃないだけに、ちと歌唱力で厳しい部分もありましたが、少女たちの切ない心情をよく表現できていたと思います。
 
 パートナーを組み練習を重ねていく中で、直面する様々な問題を共に乗り越え、最終的に結ばれるというのが、大まかな物語の流れ。
 幼馴染で世話好きのトルティニタ、優等生のファルシータ、オドオドした下級生のリセルシア、ちょっと口うるさい不思議な妖精フォーニ。
 個性的なキャラがたくさんいて、喜怒哀楽を誘います。
 こういうと、ありふれた学園モノのような印象を受けますが、ゲームの雰囲気は暗めで、萌える展開はあまりなく、淡々とシナリオが進行していきます。
 
 雨のように深深としっとりと。物語の終盤でもやや盛り上がりはあるものの、ずっとそんな調子。
 各キャラのエンディングも中途半端な感じで、クリアしても今ひとつ満足が得られませんでした。
(ネタバレ部分のため背景と同色)
 エンディングをいくつか見ると、隠しシナリオをプレイすることができます。
 シナリオが二重構造になっていて、隠しシナリオこそが、まさに物語の肝の部分。
 妖精のフォーニやトルティニタの言動の疑問が解けます。
 何気ないことだと思っていたことが、とんでもない伏線だったり、不可解なまま終わっていた謎が全て分かります。
 トルティニタがいかにクリスを純粋に想っているか…それを知ったときは、とても胸が締め付けられる思いでした(つД`)
 もやもやしていた気分が一気に晴れ、シナリオの重厚さに感心します。
 

(以上、ネタバレ終了)
 しかし、最後にはあっと驚く大どんでん返しが!
(すべてのシナリオを)クリアしないと本当のシナリオの良さが分からないので、途中で投げ出さないで、ぜひ最後までプレイしてください。
 
 
 ゲームシステムはメッセージウィンドウとヴィジュアルノベル型の複合。
 クリスの回想やアリエッタからの手紙の場面ではヴィジュアルノベル型、通常の会話などのやりとりはメッセージウィンドウ型です。
 既読スキップやバックログなど、アドベンチャーゲームに必須な基本的な網羅されています。
 選択肢やマップ移動などでシナリオが分岐していきます。キャラ寄りの選択をしていればまず問題はないでしょう。
 
 ゲームの途中にミニゲームがあります。
 それぞれの少女たちと卒業試験で演奏する曲を弾く、というアクションゲームです。
 まあ、平たく言えばビートマニアやタイピングゲームと同じです。
 女の子の歌に合わせて、キーボードでタイピングして伴奏を弾きます。
 演奏の良し悪しでシナリオが変わったりします。
 もちろん、アクションゲームが嫌いな人は自動演奏モードにして、省略することも可能ですが、私はぜひ自力でやるのをオススメします。
「トルティニタのために最高の曲を弾いてやろう」とか、能動的に、そして感情移入するのにもってこいです(笑)
 選択肢があるとはいえ、これは示された道に対して答えるという受動的なもの。
 自分の力で彼女とアンサンブルする。
 この快感はかなり魅力です。
 アドベンチャーゲームでこういった体験ができたのは、嬉しい誤算でした^^
 
 
 原画を担当されているのは、しろ さん。
「可愛い」ですが、17歳にしては可愛い過ぎますね(笑)
 目が大きくタレ目なのが、幼く見える理由でしょうか。
 キャラは可愛いくて頬が緩みっぱなしでたが、シナリオに起伏があまりなく、尺の割りに枚数が少なめなので、特に目を惹く絵がなかったのは残念。
 冷静に見ると、構図や身体のバランスも少し悪いかな。
 まあ、結果的に可愛く見えればいいんですが、そこら辺は次回作に期待してます。
総評・ゲーム詳細データ
 音楽とシナリオが秀逸な、読み応えあるノベルゲームです。
 ゲームを彩る音楽が情緒を引き出していて、何ともせつなく、甘さとほろ苦さが融和したビターな味わいのストーリー。
 まったりと、静かに心温まりたい人にオススメです。
CG枚数 40 HCG率 0% シーン数
処女率 プレイ嗜好 非エロ、泣きゲー、感動、音楽、学園、ファンタジー 音声 あり
選択肢 マルチエンド 音声再生 ×
既読スキップ バックログ オートプレイ
セーブ数 99 クイックセーブ ×    
CG鑑賞 シーン鑑賞 × 音楽鑑賞
ディスクレス        
−の項目は算出不可能のため
タイピングゲームも練習可能(シナリオで登場した曲のみ)

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