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  ラフスケッチ She sings at the end of the world
   
(ふぁんな 2005/8/14)
ジャンル 心のラフスケッチADV  
特徴 ・濃厚なストーリー重視
・絵はエロいが総的な実用度は控えめ
・しっとりした歌がいい
《感想》
 
 同人サークル「ふぁんな」のヴィジュアルノベルゲーム。
 
 絵がよさげだったのと、パッケージでシナリオを推していたので、
 たまには(?)エロ重視でない同人ゲームを嗜んでみようということで購入。
 
 
 主人公は若き精神科医。
 
 彼には、絵を描きつづけるという漠然とした夢があったが、
 エリート医師一家の生まれである彼は、医者になることが当然のこととされていた。
 
 たった一度だけ、彼が医大生のとき、敷かれたレールから抜け出すチャンスを得たが、
 とある事件によって夢を断たれ、失意のまま都落ちするように僻地の医療施設に赴任。
 
 未練がましく趣味で絵を描きながら、ゆったりと過ごす毎日。
 
 
 そんな中、活動停止中のカリスマアイドル歌手・咲夜が医療施設に転院してくる。
 
 彼女は原因不明の病気で歌えなくなってしまい、身体は衰弱し、緩やかな死へ向かおうとしていた。
 
 彼女と出会った瞬間、心の底から湧き上がってくる、絵を描きたいという衝動。
 
 そんな自分の変化に戸惑いながら、主人公は精神科医として、彼女のカウンセリングを担当することになる…。
 
 というのが、おおまかなあらすじ。
 
 
 主人公は、咲夜との触れ合いの中で、自分という存在、生きている喜びを再認識し、
 彼女を救っていくことになります。
 
 穏やかで、朴訥としたピアノ音源がメインのBGMの中(ピアノの音色がやや耳障りか)、
 主人公のモノローグを中心にシナリオが進行します。
 
 主要人物は、主人公と咲夜、主人公と関係の深い看護婦の3人。
 辺境の医療施設なので、主人公たちが、過去や現在起こっていることに向き合うこと以外には、ストーリーに広がりはありません。
 
 むしろ、それがシナリオライターさんの語りたかったことみたいなので、
 プレイヤーは迷うことなく、テキストの集中できます。
 
 丁寧な描写で、主人公の心の機微がよく分かります。
 
 
(ネタバレ部分のため背景と同色)
   最終的に、主人公のおかげで咲夜は気力を取り戻し、
 歌手として復帰していくわけですが、
 
 その後、恋愛に発展するわけでもなく、
 ただ、数週間の心の触れ合いとして収束させているのが、
 とてもシュールでセンスがあるなーと思いました。
 
 住む世界が違う、アイドル歌手と新米医師が、出会ったのは運命の戯れ。
 
 激しく惹かれあい、身体を重ねるけれども、
 その後の人生は、決して交わることはない。
 
 忘れえぬ記憶と余韻を残しながら、それぞれの居場所に還っていく…
 
 すごく切なくて、かっこいい終わり方ですね。
 
 仮にこれがきっかけで、結ばれたとしたら、
 途端に安っぽい恋愛ストーリーになっていたことでしょう。
 
 

(以上、ネタバレ終了)
 
 ただ、丁寧すぎるゆえ、プレイヤーは完全な読み手の立場になるので、
 感情移入することは難しいです。
 
 日常的な会話のシーンはあるものの、恋愛とか萌えの要素は全くなし。
 エロシーンの存在に、僅かにサーヴィス精神があるぐらい。
 
 全体的なテキストのボリュームは、そこそこですが、
 手軽に、またはオカズ目的で遊ぶには、テーマは重たいです。
 
 途中、何度か選択肢が出てきて、それによって、物語が微妙に分岐し、
 それぞれ違った結末を迎えます。
 
 
 咲夜はカリスマ歌手なので、
 某マクロス(全然某じゃないってw)のように、歌が前面に出てきて、
 ストーリーの重要な部分に関わってきます。
 
 登場する曲数は5曲。
 
 率直に抱いた感想は「まあ、様になっている」
 
 個人的には好きで、ライブラリに入れて聴いたりしていますが、
「万人を熱狂させる歌手」という点では…うーん、クオリティー的にどうなんだろう。
 
 某マクロス並みに、いい曲だとは思いますが…。
 
 歌の良し悪しに関わらず、エロゲーのために書き下ろされた曲という、レッテルがありますから、
 プレイヤーを納得させるという点では厳しいですね。
 
 コストパフォーマンス的にはかなりお得ではあります。
 
 そこら辺は寛容の心を持って臨んだほうが、余計なストレスを感じなくて済みます。
 
 
 CGの原画担当は根須魂介さん。
 大きな目が特徴的な絵を掛かれます。
 
 CGの塗りはラフスケッチというタイトルらしく、
 ラフ画っぽい粗い輪郭に、水彩画のような色塗りが、独特の世界観を作っています。
 
 全体的に希薄な印象で、あまりクオリティー的には高いように見えませんが、
 ゲームのテーマや雰囲気には合ってると思います。
 
 何気にエッチシーンは大胆な構図で驚きましたが…。
 ただし、実用性の部分は重視されていないので、期待はしない方がいいです。
 
(以下ネタバレデータ)
   処女:咲夜
 非処女:葉月
(ネタバレデータ終了)
総評・ゲーム詳細データ
 ボリューム感はないが、丁寧な作り込みに好感。
 ストーリー重視、エロには期待しないほうがよい。
CG枚数 23 HCG率 34% シーン数 8
処女率 1/2 プレイ嗜好 NO DATA 音声 なし
選択肢 マルチエンド 音声再生
既読スキップ バックログ オートプレイ
セーブ数 30 クイックセーブ ×    
CG鑑賞 シーン鑑賞 音楽鑑賞
ディスクレス        
CGの一部は背景、シーンの半分はエンディングとオープニング

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